2017年05月13日
抹香を香炉の中に静かに入れる儀式、これを焼香と呼んでいます。古くは釈迦の時代、インドから伝わった儀式でもあります。葬儀の際には必ずこの儀式をする事になります。その理由が自分自身の穢れを取り除くと言う意味合いからです。
それと清らかな心の状態で仏様と相対じると言う意味合いもあります。葬儀の場合、とにかく地域性もあり手順としては様々です。近年では葬儀を檀家であるお寺で営む時もあります。そして葬儀社で営む時もあります。その場合であればまず、順番が回ってきたら数珠を左手に持ち替えます。
そして静かに立ち上がり、その場で遺族の方々にまず一礼をします。霊前に歩み寄ります。そして祭壇の中央の遺影に向けて一礼します。そして目の前の香木、つまりは抹香を摘まみます。この摘まむと言う行為は一般的に右手親指と人差し指、そして中指で摘まむのが基本です。
摘まんでそのまま香炉の中に入れて焚く訳です。ただ、この摘まんだ場合に、宗派によっては下に向けた指を上に持ち替えて額の位置くらいまでの高さまで上げてその後に香炉の中に入れると言う場合もあります。では何故香木を香炉の中に入れて焚くと言うのか、これは香りで浄化させると言う意味合いがあります。
その理由は故人の亡骸にあります。仏になる身です。棺の中に亡骸がある訳で、それだけで人の身体は次第に腐敗すると言う事です。もちろんその匂いは漂う事になります。その匂いを浄化させると言うのが本来の焼香の目的です。
更に、まずは住職の読経から葬儀が始まります。そしてその後にまずは喪主から霊前へと進みます。そして喪主が一連の流れを終えた後には、必ず参列者全員に一礼をします。そしてその他の弔問客の場合は、霊前の前に必ず遺族に対して一礼をし、終えた後にも遺族に対して再び一礼をするのがマナーです。
喪主からその次の関係の深い家族、そして親族、それから友人知人と進んでいくと言う事にとなります。また自宅葬の場合は、弔問客は座ったままで自分の前に運ばれてきたら同じ事をする訳です。
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